リスカをやめるために精神科やカウンセリングは効果ある?
リストカットをしているけど、やめたい。
でも自分の意志でなかなかやめることが出来ない方もいるでしょう。
あなたもそれに悩む一人かもしれません。
リスカを止めるのに、精神科やカウンセリングに通う人もいるようです。
それが実際に効果があるのかどうかを、リスカ経験者の著者がお伝えします。
リスカを辞めたい!精神科やカウンセリングは効果あるの?
リスカを辞めるのに、精神科とカウンセリングは効果があるのでしょうか?
実際に私もリスカをしていた時に、精神科とカウンセリングのどちらにも足を運んだことがあります。
結論から言うと、少なからず効果はありました。
私の場合は友人や家族に相談できる人がほとんどおらず、また相談できたとしてもリスカの事だけは話せないでいました。
そんな中で、精神科のお医者様やカウンセラーの人はいわば「心を病ませた人の話を聞くプロ」、そんな人たちであればリスカの話も受け止めてくれて何か解決策を見出してくれそうだという思いで利用をしたのを覚えています。
ただ、それらの機関を利用するのに注意して欲しいことがあります。
あくまで精神科のお医者様やカウンセラーの方は「悩みの解決に導く事」しか出来ません。
つまり、通ったからと言ってリスカがすぐに辞められる、というわけでは無いのです。
実際にリスカを辞めるかどうかはあなたにしか選択は出来ないということを頭において、お医者様やカウンセラーの方はリスカを辞める「きっかけ作り」までしか出来ない事をきちんと理解してください。
そんな私は、リスカを辞めるためにお医者様の元へ行き、お薬をもらい「この薬を飲んだら解決する!」と言わんばかりにお医者様を信じていました。
しかしお薬を飲んでも、苦しくてリスカをした時には「なんだ、お医者様でも治せないんじゃん」と失望したことを覚えています。
今考えると本当におかしな話です。
凄腕のお医者様に診察をしてもらっても、お薬を飲んでも、カウンセラーさんにアドバイスをもらっても、「リスカをしないのは自分」なのです。
それを理解していれば、私は余計に失望することも無かったかと思います。
実際、お医者様やカウンセラーの方に話を聞いてもらい、自分の考え方がネガティブに歪み過ぎている事に気づかせてもらったり、気分の切り替え方法を教えてもらったりすることでリスカをする機会は激減していました。
人に話すことによって心の風通しが良くなり、また気分の切り替え方法を教えてもらい、リスカをする前にネガティブから抜け出すことが出来るようになっていたんでしょう。
あくまで辞めるのは「自分次第」、しかし辞めるきっかけとしては大きな効果があると私は思います。
通うなら精神科とカウンセリング、どっちがいいの?
もし通うとすれば、精神科とカウンセリングどちらが良いのか迷ってる人もいるかもしれませんね。
精神科とカウンセリングどちらも通った私の経験から、選ぶ基準をお伝えします。
是非、参考にしていただければと思います。
まず、自分の感情のコントロールが出来なくなっていて、リスカをしてしまう人は精神科をおススメします。
気が付いたら腕を切ってしまっていた、というタイプの人です。
そういう場合は、もしかするとお薬の処方も必要になってくるかもしれません。
カウンセラーの方では精神病の診断やお薬の処方などが出来ないので、専門であるお医者様にまずは見てもらった方が安心です。
次に、18歳未満で親にリスカを打ち明けられない人や、治療にお金が多くかけられない人はカウンセラーをお勧めします。
精神科に行くと言われるのですが、18歳未満は一人で診察が出来ません。
原則、親の同意が必要になってきます。
病院によっては、親の同意が無くても診察が出来るように対応してくれるところもあるそうですが、あまり多くは無いようです。
そして精神科に通うには、診察代やお薬代が必要になってきます。
お薬の量にもよりますが、毎回3000円前後は最低でもかかります。
精神科のお薬は自己判断で辞めることが推奨されておらず、医師と一緒に計画的に服用を止めなければなりませんので、金銭的に余裕がある方でないと難しいでしょう。
まずはとにかく話を聞いてもらいたい、という方はカウンセリングが良いかもしれません。
カウンセラーさんと話をして気持ちが落ち着き、リスカを減らしていければそれで良いですし、カウンセラーさんが必要だと思えば「カウンセリングでは対応しきれない所もあるので、一度精神科にかかってみた方が良い」と案内されることもありますので、案内があれば精神科へ通うと良いでしょう。
カウンセリングはお金のかからない所が多いので、まずはお試し感覚で話をしに行ってみると良いかもしれません。
また自分の悩みやリスカをする原因に病名が欲しい場合は、精神科をおススメします。
案外今の自分の精神状態に病名が付くと安心する事だってあります。
リスカしているのが自分の心の弱さだとか、自分がダメな奴だからと自分を責める無限ループにハマってしまっている人は、病名をもらうだけで「自分はこの病気だから今の状態になってしまっているんだ」と開き直ることが出来ます。
もちろん、受診すれば必ず病名が付くわけではありません。
病名を断定されず「軽い鬱だね、軽度なパニックになりかけているね」と言われる場合もありますが、それでも少しでも自分を責めない理由が出来ればそれだけで心が軽くなります。
精神科に行くかカウンセリングに行くかは、金銭的な問題も大きく関わってきますが、迷って悩む時間を増やすより、実際に足を運んでしまった方が良いです。
どちらに行っても、現状よりもリスカを辞める打開策に近づけるはず。
大変かもしれませんが、まず一歩思い切ってみましょう。
先生選びが大事!良い先生に会うためにしたいこと
精神科へ行くにも、カウンセリングに行くにも、実はお医者様やカウンセラーの方という「先生」はとても大事です。
お医者様でも、お医者様本人が悩む人の気持ちを分からない人だと、逆に診察で心無い言葉をもらい傷ついて帰ることもあります。
カウンセラーさんも同じで、「人と話すのが好き」という理由でカウンセラーになっている人もいるので人の悩みを深く聞かず、とにかく励ますだけのカウンセラーさんもいます。
私の担当したお医者様には、私の現状を聞いて鼻で笑って「大変だね〜。でも大丈夫だよ、考え過ぎだよ」といって言われて深く傷ついた覚えがあります。
初めは私自身の話を聞いてくれないカウンセラーに当たって、2度ほど担当を変えてもらいました。
合わない先生に当たると、リスカが悪化します。
相談が終わって部屋を後にすると、次はどこを切るか考えているのです。
これでは意味がありませんね。
しかし、良い先生に当たった時には、効果はすごいものでした。
話し中に流す涙は「もう、ダメなんだな」という諦めの涙ではなく、心の苦しみを洗い流してくれるような、気分の軽くなる涙でした。
部屋を後にして、とても前向きな気持ちになったのを覚えています。
良い先生に出会うために、どうすればいいのかというところは、非常に難しいです。
正直なところ、運の要素が強いですが、ある程度は自分で選択することは出来ます。
それは、口コミや評価を見ることです。
精神科であれば、インターネットに口コミが載っている事が多いでしょう。
最近は口コミサイトが乱立する世の中ですので、小さな病院でも何かしらの口コミは見つかる可能性が高いです。
カウンセリングも、インターネットで口コミが載っている事もありますので、受ける前に調べてみましょう。
周囲に利用した経験のある人がいれば、聞いてみるのもいいかもしれません。
もし口コミの情報などが見つからなければ、実際に行ってみるしかありませんが、一度や二度、嫌な先生に当たったからと言って諦めないでください。
絶対に、あなたに合う素晴らしい先生はいます。
出会うまでは難しいかもしれませんが、出会った時の感動は何にも代えがたいものです。
良い出会いがあることを、願っております。
まとめ
リスカを辞めるために、精神科やカウンセリングについてお伝えしてきました。
最近では、実際にその場へ出向かなくともインターネットで相談したり電話で相談できるところも色々あるようです。
私としては、実際に外に出て受診しにいったり相談しに行くことをおススメします。
精神科は、他の病院と違って病院内のレイアウトが綺麗だったり、中庭が綺麗に整備されており見ていて癒されたりするので、精神科のハードルが下がり、むしろリラックスできる場所になるかもしれません。
カウンセリングも、お互いの顔を見ながら話すと相手の本気度も違ってきますし、何よりも安心して会話をすることが出来ます。
初めの一歩は難しいかもしれませんが、動けばきっと何かが変わります。
それでも迷っていたら、まず今すぐにどこかに診察やカウンセリングの予約をしてみましょう。
リスカをしなくても良い暮らしに近づく一歩に、思い切りはとても大事です。
一緒に頑張っていきましょう。
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