リスカをする理由って何?リスカしてるときの心理状態とは?

リスカをする理由って何?リスカしてるときの心理状態とは?

リスカをする理由って何?リスカしてるときの心理状態とは?

自分自身の腕を傷つける「自傷行為」で最も多い、リストカット。

 

略して、リスカと言われます。

 

ふと友人や知人の手首を見ると、まっすぐ切られた跡が…。

 

 

リスカをする人は、どうしてリスカをしてしまうのだろう?

 

 

過去に重度なリスカの経験がある筆者が、リスカをする人の理由と心理状態を紐解いていきたいと思います。

リスカをしてしまう理由とは?

人が、リスカをしてしまう理由。

 

その理由は、たった一つです。

 

 

それは、苦しみから楽になりたいから。

 

 

自分を傷つけて、痛みでもっと苦しくなるんじゃないの?

 

そう思う人もいるかもしれません。

 

しかし、リスカをしてしまう人は、こう考えてしまうのです。

 

 

「今の苦しみは、この傷のせいなんだ」

 

 

リスカをしてしまう人が持つ悩みや苦しみは、すぐに解決するような悩みでないことがほとんどです。

 

根底から改善するために時間がかかったり、現在の環境をまるまる変えないといけなかったりします。

 

 

しかし、そう簡単にはできませんよね。

 

薬を飲んですぐに治るものではないからこそ、悩み続けてしまいます。

 

 

同じことばかりで悩んでいると、人はどうなるか?

 

 

とにかく早く答えが欲しくなります。

 

 

「なぜ自分はこんなに苦しんでいるんだろう?」

 

「なんでもいいから、この悩みを解決して、苦しみから解放されたい」

 

 

そうやって、初めは腕を引っ掻いてみます。

 

すると、意外にも腕の痛みで心がスカッとした気持ちになります。

 

 

「ああ、腕が痛くて辛い。だから苦しいんだな。」

 

 

そう思うことで、悩み続けていた悩み事が解決したように感じてしまいます。

 

それが段々エスカレートしていき、リスカに至ってしまうのです。

リスカをする人の心理状態とは?

リスカをしてしまう人の心理状態は、健康的な状態とは言えません。

 

 

よく言われるのは、心が風邪を引いた状態

 

 

もう少し言わせてもらうと、

 

 

心が風邪をひいてしまっているのに助けを呼べなくて、自分ひとりで荒療治をしようとしている状態だと私は思っています。

 

 

人に迷惑をかけてはいけない、自分で何とかしなきゃ。

 

 

ずっと悩みや不安が胸に引っかかって苦しい、解放されたい。

 

 

焦りと、孤独感で自分を追い詰めてしまっています。

 

 

また、自己犠牲的な人だとリスカをして「価値の低い自分への戒め」をし、気持ちを落ち着けている事もあります。

 

傷ついた手首を見て、こう思うのです。

 

 

「こんなに価値のない自分なんか、傷つけられて当然だ」

 

 

そう思うことで、何となく許された気持ちがするのです。

 

誰に許されるかなんて、当人にもわかりません。

 

 

本当は、悩みを誰かに打ち明けたい。

 

 

悩んでいる自分を受け止めてもらいたい。

 

 

理想の自分でいられなくても、認めてほしい。

 

 

そう思っています。

 

でも、誰も頼ることが出来ずに、一人で溜め込んでリスカに走ってしまうのです。

リスカをする人の特徴3つ

リスカをする人はこういう人だ、とはもちろん断定できませんが、リスカしてしまう人には傾向があります。

 

あなたの知人でリスカをしてしまっている人がいるのであれば、傾向に当てはまるか確認をしてみてください。

 

 

自己犠牲的な考えをしてしまう。

自己犠牲とは、わかりやすく言うと「自分よりも他人を優先してしまう」ことです。

 

いつも「自分なんか…」「私はいいよ」と遠慮してしまっていたり、他人の顔色をうかがって「ごめんね」や「大丈夫…?ごめん」とすぐに謝ってしまう人は、

 

 

「自分は優先されるべき人ではない、大事にされるべき人間ではない」

 

 

と感じている可能性が高いです。

 

自分をいつも後回しにして、我慢をしている人は、ストレスを溜めやすいです。

 

また、ストレスが溜まっても発散が出来ないので、ストレスと我慢の無限ループに陥ってしまいやすい傾向があります。

 

 

生き方に対する理想が高い。

つい、リスカをしてしまう人は「こうあるべきだ」であったり「こうでありたい」といった理想が高い人が多いです。

 

 

自分の中で高い理想を持つことはいい事ではありますが、リスカをしてしまう人は

 

「こうあるべき自分でないと、価値がない」

 

と、自分を追い詰めてしまいがちです。

 

 

他にも、私自身もがそうだったのですが、理想的な人が現れるとその人の真似をします。

 

理想的な人の好きなものを好きになったりして、まるで理想の人に近づいた気持ちになります。

 

 

理想の人に近づいた気持ちになってやっと、自分自身に価値を見出し始めるのです。

 

 

なので、自分の好きなものを周囲に分かりやすくアピールしたり、大好物がコロコロ変わったりするような人は「自分の持つ理想の人」を追い求めている理想の高い人の可能性が高いです。

 

 

家庭環境が良くない。

これは、本人の問題よりも深い問題になりますが、

 

リスカをしてしまう人の多くは、家庭環境に問題を持っていることが多いです。

 

 

両親と上手くいっていなかったり、

 

両親からの期待などから自分の本心を家族の前でうまく出すことが出来なかったり。

 

暴力や無視などをされている場合もあります。

 

 

現時点で両親や家族と別居している場合でも、過去にそのような経験があったなどの可能性が高いです。

 

 

生まれて初めて人間関係を持つ相手が両親です。

 

 

本来であれば、自分を守ってくれたり一番に理解してくれるはずの親が自分を守ってくれない、理解してくれない場合。

 

 

多くの人は心に傷を負ってしまいます。

 

 

その傷が積もり積もって、リスカにつながってしまう事もあります。

まとめ

リスカをしてしまう人の特徴、理由、心理状態について説明をしていきました。

 

もちろん、リスカをしてしまう人は必ずしも全て当てはまるとは限りません。

 

 

もっと別の理由でリスカをしてしまう人だっています。

 

もしあなたの友人や知人に知るかをしている人をみかけたら、「これ、どうしたの?」とあまり直接的には聞かずに、

 

 

「痛そうだね、辛いのずっと我慢していたんだね。」

 

 

というように、まずは認めてあげることが良いでしょう。

 

 

理由はどうあれ、認めてあげること。

 

 

いきなり「何でこんなことしちゃうの?」「辛かったら言ってよ!」なんて言ってしまうと

 

「また、迷惑をかけてしまう…」

 

と考えてしまいます。

 

 

なので、もしその人に何かしてあげたいと思うのであれば

 

 

「今、つらいかな?」

 

 

と、寄り添うような形で相手の気持ちを認めてあげると良いでしょう。

 

 

リスカをしてしまう人は、悩み、苦しんでいます。

 

その悩みのほとんどは、人間関係によるものだと思います。

 

 

人につけられた傷は、人にしか治せない。

 

 

一歩、冷静な視点をもって相手に寄り添うことが出来れば、

 

リスカをしてしまう人を、あなたが救ってあげられるかもしれません。

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