中学生の娘のリストカットを発見!親はどう対応すべき?
中学生の娘が、リスカをしていた…。
中学生時代は思春期真っ只中、心がデリケートになる時期なのは分かります。
でも、まさか自分の娘がリスカをしているなんて…。
もう切って欲しくないけど、どういえばいいのか分からない。
親としてどう対処すれば良いのかを、実際に学生時代リスカをしていた私がお答えします。
中学生の娘のリスカを発見したら、まずやるべき事3つ!
リスカを実際にしていた私自身が、当時は親にこうして欲しかった、こう対処されて悪化した、という経験をもとにお伝えしようと思います。
まず娘のリスカを発見したらやるべき事を3つ、あげてみました。
1. 落ち着いて、頭を整理する
子供を大事に思っている親であればあるほど、娘のリスカを見ると気が気じゃありませんよね。
「なんでウチの娘が?」
と動揺したり
「大事に育てているのに、どうしてリスカなんてするの?」
と、悲しみや悔しさで平常な心じゃいられなくなります。
そんな時に、あなたの親としての気持ちをありのままに伝えるのは危険です。
平常でいられないときは、つい自分の気持ちを優先した発言をしてしまい、逆に娘を傷つけてしまう可能性があります。
まずは落ち着いて、頭の中を整理しましょう。
なぜリスカをしてしまったのか、最近悩んでいる様子はあったのかどうか、何か心当たりは無いか。
そしてある程度落ち着いて、整理できてでたら娘さんの気持ちになって考えてみてください。
どんな気持ちなんだろう、何を考えているんだろう、どう声掛けして欲しいんだろう。
紙に書いてまとめながら行うと考えが整理しやすいのでおススメです。
2. 娘の話を聞く
落ち着いて、娘の立場をよく考えたら、タイミングを作って話を聞きましょう。
話を聞くときは「家族会議」感を出してしまうと雰囲気が良くないので、リラックスしながら話せるように心がけましょう。
ご飯に誘うのも良いですが、ドライブをしながら話すのはおススメです。
レストランやカフェだと向かい合う形になってしまい、向かい合うと何となく緊張してしまうもの。
車のように、横並びに座ったり斜め後ろの席に座れば緊張感無く話すことが出来ます。
そして話を聞くときは、ちゃんと娘さんの話を聞くことを心がけてください。
親子の相談事だと「親としての意見」「経験者からのアドバイス」という視点が入ってしまい、子供の話を1聞いて親が10話すという構図になりがちです。
リスカをするほど辛いときは、アドバイスよりも「寄り添ってくれる人」であったり「心を満たしてくれる人」を欲しています。
娘と同級生になったつもりで、しっかり話を聞き、共感し、心の痛みをほぐしてあげてください。
3. 娘を許すこと
これは、何よりも大事なことかもしれません。
娘がリスカをしてしまったことは悲しくて、とにかく「もうリスカしないで」と伝えてしまいそうになりますが、そこは一先ずガマンです。
その子には今、唯一心の支えになっているのがリスカなのかもしれない。
親としては認めたくないかもしれませんが、そういう事実だってあります。
そのリスカを今の娘さんから奪ってしまうと、正直どうなるかわかりません。
「リスカだけで思いとどまってくれて、よかった」と考えて、娘さんを許してあげましょう。
罪を憎んで、人を憎まず。
「リスカはもう2度としないって約束して」というよりも、「リスカに代わるストレス発散を何か探せないかな?」と提案してあげましょう。
事実を許して、一緒に解決策を考える。
その方が生産的ですし、子供も親の愛情を受け取りやすいのです。
リスカを悪化させることも!?NGな言動3つ
リスカした娘さんに対して、絶対にしてはいけない事があります。
これに気を付けないと事態は悪化し、本当に取り返しのつかない事になるかもしれません。
特に注意したい言動を3つあげます。
1. 叱る
大事な娘さんがリスカをするのを見てつい感情的になってしまい、
- 「何でリスカなんかしたの!」
- 「傷が残って汚くなるわよ!」
- 「こっちは一生懸命育ててるのに、何が不満なの!?」
なんて、叱ってしまう。
リスカはしてはいけない事、してはいけない事をやったから叱る、という考えになるのはわかります。
しかしよく考えてください。
娘さんは中学生です。
やっていい事と悪いことはもうわかっているはず。
理由があるからリスカをするんです。
それも聞かずにあなたの気持ちだけを「叱る」という形で「押しつけ」てしまうと、娘さんはあなたに対して信頼感が一気になくなるでしょう。
「この人は、自分のことしか考えられないんだな」と呆れられ、一生相談してくれなくなるかもしれません。
2. 話を重くする
リスカをしてしまった事実に対して、「もしかして私のせい?私が悪いのかしら?」と娘に質問したり、はれ物に触る様に扱って、娘に「重いな」と思われないようにしましょう。
家族で話し合いの場を開いたり、過剰に寄り添い過ぎたら、娘はうっとおしさすら感じてしまうかもしれません。
これ以上面倒くさい質問をされたり、問い詰められたりしないように部屋に引きこもってしまう可能性もあります。
親としての冷静さを失わず、事実を事実として受け止めて、しっかり対処をしていきましょう。
3. 学校の先生に相談
娘が悩んでいたことに対して情報集めのために、先生に話を聞くことは良いと思いますが、娘のリスカを相談して、先生と一緒にリスカを解決しようとするのはやめましょう。
リスカしている事を親が先生に話したと知った娘は、嬉しいとも何とも思いません。
荒っぽい言い方ですが、正直「チクったな」としか思わないのです。
もしかすると娘さんは先生に相談すると、話が大きくなったり学校で居心地が悪くなることを恐れているのかもしれません。
それは先生だけでなく、近所の人でも同様です。
なるべく話を大きくしないよう気を付け、誰に相談するよりもまず娘さんと向き合う事にエネルギーを使いましょう。
中学生のリスカは止めやすい
自分の娘が今後、ずっとリスカをし続けたらどうしようと途方に暮れる必要はありません。
私の経験ですが、中学生のリスカは止めやすいです。
なぜなら人の心のあり方は環境に左右されやすく、中学生だとこの後、高校進学に大学進学など環境が変わりやすいからです。
中学では何もかも嫌だったのが、高校になって気の合う仲間にあったり生活スタイルがマッチしたりして、本人のストレスが適度に開放されるようになればリスカなんてコロッと止まることだってあります。
それに若いほど人に影響されやすく、考えは変わりやすいもの。
まだまだ若いからこそ、素晴らしい先生に出会って前向きになったり、周囲の人と関わって「あ、リスカ無くてもいいかも」と考えが変わります。
この影響されやすさは逆に言えば、ネガティブな影響を与え続けると、さらにどん底に落ちていきやすい危険もあります。
しかしちゃんとケアしてあげれば、リスカは絶対にやめさせることが出来ます。
あなた自身の不安に負けてNG行動をとらないようにくれぐれも注意し、「いつかは絶対に止められる」と信じて付き合っていきましょう。
まとめ
中学生の娘がリスカをしていた時に、親がどう対処すべきかをお伝えしていきました。
実際に私も学生時代にリスカしていたので、子供視点から「その時親にどうしてほしかったのか?」を思い返しながら書きました。
私の場合、リスカが激しくなり親バレしてもめたのは高校時代でしたが、親には見事にNG行動ばかり取られており、リスカどころか何度も自殺計画・自殺未遂をするようになりました。
親の立場になって、子供の事を考えるとNG行動をとりたくなる気持ちもわかります。
でもそれでは子供を追い詰めるだけで、何もいい事はありません。
リスカをするほど悩んでいる時は、毎日自己嫌悪で、息苦しくて、虚しくて、「辛い」と一言で表現するには足りない程の苦しみがあります。
その苦しみから逃れる為に、リスカをしているのです。
それをあなたが否定したら、子供は「リスカして苦しみから逃れてはいけないんだ」と、もっともっと追い詰められてしまいます。
事実を事実としてそのまま受け止め、子供と向き合うチャンスだと思って根気よく付き合っていきましょう。
これを乗り越えられたら、子供から絶大な信頼を寄せてもらえること間違いなしです。
10年後、娘さんと思い出話に出来るよう、今は踏ん張っていきましょう。
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